担当されている業務やプロジェクトを教えてください。
入社直後は、現在とは別の製薬会社の販売業務の保守に参画していました。2年半ほど働いた後、現在の製薬会社へ移動となり、そろそろ丸7年になります。
今私たちが担当している製薬会社では、もう長くシステムを使っていただいているので、大規模な改善要望はあまりないんです。月2,3件改善要望があるかどうかぐらい。「ここの部分だけ直して欲しい」という小規模な改善要望が多いですね。
お客様の業務フローが変更されると、システムの調整も必要になります。例えば、ある事業所から出荷していたものを、今度は違う事業所から出荷したい場合に、カテゴリの付け替えに対応したり。そういう改善をメインで行っています。
お客様の業務を理解している必要がある仕事ですね。
入社後数年間、慣れるまでは大変でした。ただ、基本的にどの業界でも販売の流れは似ているので、他の分野でも流れを当てはめていけば、そこまで難しくはありません。全体像の把握がしづらいですが、一度把握できれば、なんとなく「ここを見れば分かるかな」というポイントが掴めるようになってくるんです。
お客様はシステムのことをすべて把握しているわけではないので、「システムをこう直して欲しい」ではなく「こういう業務がしたい」と、”やりたいこと”がリクエストとして上がってきます。
それをどうシステムで実現するか、要望を聞いたうえでどう改善できるかのアイデアは、こちらで調べて、提案するような形にはしていますね。
当然ですが、お客様と私たちではシステムの理解度が違います。お客様がわかる用語で説明したり、相手の立場に立って伝えられるように日頃から気をつけています。
現在のプロジェクトへの参画を期に、変わったことはありますか?
前の現場には上司がいて、何をやるにも上司に頼っていた部分が多かったんです。7年前に異動してきた今の現場は、当初、アウリガコンサルティングの社員は私ひとりでした。
上司を頼ることができない環境に身をおいて、会社の代表として仕事をしている自覚が芽生えたと思います。自発的に動いたり、他社の方とのコミュニケーションをしっかり取ったりと、かなり意識が変わりました。
2020年頃から、チームのリーダーを務めているんですよね。マネジメント面では、どんなことを心がけていますか?
主に3つのことを心がけています。
1つ目は、誰がどういう作業をしているかというのを、きちんと把握すること。
チームのメンバーには、毎日やっている朝会と夕会で業務内容を報告してもらっています。朝会では今日取り組む内容、夕会では一日の状況がどうだったかを確認するようにしています。
私たちのチームは、コロナ禍から引き続き、週半分はリモート、週半分は出社での働き方。コミュニケーションを取る機会を毎日作って、さらに都度質問があれば、Teamsで通話を繋いで話すということはしていましたね。最近はあまり実施できていないんですが、忙しくないタイミングでは、月1のペースで1on1もやっていました。
2つ目は、チームの稼働を安定させること。
最近入ってきた会計分野のメンバーは、インボイス制度に関わる対応をしていたんですが、期限が決まっていることもあり、どうしても稼働が高くなる。難しいタイミングではあるんですけど、なるべく業務負荷を減らすように心がけています。キリが良い場合は早く上がってもらうとか、そういう調整をしていました。
3つ目は、メンバーの理解度を高めること。
初めてのタスクを依頼するときは、まず、やっている目的や背景を説明しながら作業してもらう。その上で、次同じような作業をやったときに、自らできるようになることを意識するよう伝えています。
急に作業だけ振っても、なかなか理解が進まないんですよね。人によって理解度も違う。目的や背景を理解した上で業務に携わった方が、理解や知識の定着に役立つというのは、自分自身の経験から学んだことです。
リーダーというポジションは大変なことも多いですが、やりがいを感じています。
この先、自身の将来をどう考えていますか?
マネジメント側で頑張りたいですね。単純に進捗管理だけをするのではなくて、メンバーにも寄り添いつつ、今のチームが安定した稼働をできるようにしていきたいです。今よりもうすこし大きい案件のリーダーになることにも意欲があります。
今後、自分自身が業務においてステップアップしていくことはもちろんですが、メンバーのキャリアアップにつながるコミュニケーションを取っていきたいんです。
私自身、最初に入った現場で上司に助けてもらいながら真剣に仕事をしていた時期が、一番成長できたと感じているんです。今後、若いメンバーにも成長のキッカケを作ってあげられたらいいなと思っています。
強いチームになるためには、コミュニケーションを取ることと、一人ひとりがやりたい仕事をやることが重要。
しっかりと本人がやりたい方向や意見を聞きつつ、なるべく希望の所にアサインできるようになってくれば、やりがいや定着にも繋がってくるかなと思います。
うちの会社は、順を追ってやっていけば、自己の成長と自分のキャリアのロールアップができます。私自身の経験を振り返ってみても、小さい会社だからこそ早いスピードで成長できる可能性があると感じています。
これからアウリガコンサルティングという会社をより成長させていく上で、どういうことが必要になってくると思いますか?
一人ひとりのスキルを上げることです。
今、会社は若いメンバーが中心。これからの時代を担うメンバーが力をつけていって、各自が出向している先で評価が上がれば、おのずと次の新人のアサインにも強く繋がっていくはずです。
若いメンバーからの突き上げは大歓迎ですね。そうなるのが会社のあるべき姿だし、それが会社としての強さにもなると思います。